好きな曲を演奏したい!耳コピのコツとDTMでの作り方【初心者向け】
こんにちは、KENTAです。
僕は音楽の専門学校に通っていたほど音楽が好きです。
今でも趣味の一つに音楽(聴くよりも演奏するor歌う)があります。
やっぱりみんなで色んな楽器と合わせて演奏すると楽しさもまた違いますよね。
しかし、大人になっていくと同じ趣味を持つ人と会う時間もなかなか取れず、さらに最近はコロナのせいでより一層機会が減ったように思います。
今回は、一人でも演奏を楽しむため、また耳コピのコツやDTMでの曲の作り方をご紹介します。(初心者向け)
一人での音楽(演奏)の楽しみ方
まず、一人で音楽を楽しむには以下の方法がありますよね。
一つの楽器のみで楽しむ(または弾き語り)
最初に考えられるのは、「一つの楽器のみで楽しむ」ですね。楽器一つさえあればすぐに始められます。
歌を歌う人は弾き語りをすればさらに楽しさが増します。弾き語りも十分楽しいですよね。
ただ、やはり他の音も足してみたいと思い始めてくるんですよねこれが…
原曲を流して一緒に演奏する
これもよくやると思います。テンポや音のミスにも気づけたりします。
しかし、自分のパートがすでに入っているので、弾けた気になってしまい、すぐに飽きますw
録音した曲を流し一緒に演奏する
これも簡単な方法ですね。今すぐできます。
恐らくスマホを持っている方がほとんどだと思いますが、スマホには録音機能があります。
自分で他のパートを演奏し、録音した曲を再生して同時に演奏します。もちろん歌でもいけますね!
僕もたまにPCを開くのがめんどくさい時や、ハモりたい気分の時にスマホで録音して一緒に歌ったり演奏したりします。
意外と楽しいですよねw
自分以外のパートを演奏してデータで送ってもらう
友達に動画や音源を録音・録画してもらい、そのデータを送ってもらって一緒に演奏す方法です。
これは他者の協力が必要なので、僕のような友達のいない人には不向きですねw
また、動画を撮ってそれを編集してYoutubeなどの動画投稿サイトに投稿するのも面白いですね!
その場合は編集ソフトなどが必要となりますが…
DTMソフトで自分以外のパートを作る
僕は最近この方法で演奏を楽しんでいます。
以下の動画は僕が耳コピしてDTMを使い、各パートを演奏して合体させたものです。
僕が使っているDTMソフトは「Logc X pro」です。
僕は音楽の専門学校に通っていた当時、「Cuebase」や「Reason」というソフトを学びました。
しかしこれらは5~6万円と個人で購入するには少し高いため、比較的安価なLogc X pro(2.5万円程度)にしました。
しかもこのLogc X proは開発元がAppleですので、僕が持っているiMacとの相性が良いという話を聞き、これに決めました。
さらにiPhoneをお持ちの方であれば、デフォルトで入っているGarageBandというDTMアプリの上位版がLogc X proとなるため、GarageBandを使ったことがある方にはおすすめです。
まぁ特に複雑な操作をしたり、音質やエフェクトにこだわらなければGarageBandでも十分だと思います。
GarageBandに限らず「DTM 無料」で検索すれば、無料ソフトがいくつかありますので、お金をかけずに始めたい方は探してみて下さい!
耳コピのコツ
耳コピとは、楽譜などは見ずに「耳」で聞いて「コピー」するという方法です。
メリットとしては、楽譜代が浮きますw あとは楽器やコードを聴き分ける能力が養われます。
デメリットとしては、楽譜に書き起こす必要がある、楽譜に書かないと忘れる、などがありますね。
耳コピのコツとしては、
まずはメロディーを単音で弾けるようにする。
聴き取りたい音が鳴ったら頭の中でその音を繰り返し再生します。最初は一音ずつやっても構いません。
覚えられない場合は繰り返し何度も聴きましょう。(僕はノイローゼになるくらい何度も聴き込みますw)
すると次第に聴こえてくるようになります。
初心者の方はいきなり難しい曲に挑戦せず、まずは簡単そうな曲からやってみましょう。
また、僕は「耳コピ」×「DTM」が最強だと思っています。
DTMソフトを使ってコピーしていくと圧倒的に早くコピーできるかと思います。
(一度聞いただけでコードからメロディーまで弾けちゃう天才もいますが、一般的な方法だとDTMを利用すれば早いのではないかと思います。)
曲の構成要素
曲をコピーするにあたり、ざっくりと説明すると以下のような流れになります。
- BPM(テンポ)を計る
- 拍子を計る
- メインとなる楽器のメロディーをコピーする
- メロディーからスケールを分析してキーを見つける
- コード進行を分析
- 各楽器の聴き分け
- DTMに打ち込み(もしくは演奏を録音)
これらを順を追って解説します。
※あくまでも僕個人のやり方です。
BPM(テンポ)と拍子を計る
まずは曲の軸となるBPM(テンポ)と拍子を計りましょう。
やり方は、コピーしたい曲を再生し、手でリズムを刻みます。
そこで4/4拍子なのか3/4拍子なのかなどがわかるかと思います。
※これ以外にも様々な拍子がありますし、たまに変則的な曲もあります。
4/4拍子とは1小節内に4分音符が4つ入ります。
「1,2,3,4 / 1,2,3,4…」というリズムですね。最もポピュラーなリズムです。
3/4拍子は1小節内に4分音符が3つ入ります。
「1,2,3 / 1,2,3…」というリズムです。ワルツがこれに当たりますね。
以下のアレンジバージョンの「美女と野獣」の曲は僕が再現した動画ですが、最初は4/4で始まり、途中から3/4に変わります。
つぎにBPMを計ります。同じように曲に合わせてリズムを刻んでテンポを計るのですが、
最も簡単な方法はBPMを計るアプリを使う方法です。GarageBandにも計測できる機能があります。
アプリによって計り方は様々かと思いますが、恐らく、曲に合わせてスマホをタップする方法が主流じゃないかと思います。
ただ、あまりこだわりすぎないほうが良いです。BPMがピッタリわかる曲もあれば、最初はピッタリはまってるのに、後半になるにつれてずれてくる…なんてことはザラにあります。
原曲を収録する際に、生音で一発撮りした曲などはこの現象が起きたりします。昔の曲なんかに多く見られますね。
敢えてずらしている曲もありますので、こだわりすぎず無難なところで決めちゃいましょう。
これでBPMと拍子がわかりましたね!
メロディーからスケールを分析してキーを見つける
慣れてくると、メロディー、コード、スケールなどほぼ同時進行でコピーしますが、最初はメロディーからコピーしてみましょう。
ほとんどの曲にはキーとなる、所謂「主音」があります。曲中で一番落ち着く音がキーとなる可能性が高いです。
このキー(主音)さえわかれば、次のコード進行の流れを予測することができます。
ただ、このキーを見つけるにはメロディーからスケールを分析する必要があります。※コードからも探せます。
スケールとは、一言でいえば「1オクターブ内での音の流れ」です。
最も有名なスケールは「ドレミファソラシド」ですね。
実は「ドレミファソラシド」は「Cメジャースケール」と呼ばれています。
メジャースケールとは、この「ドレミファソラシド」の音階の動き方ですね。
鍵盤を見てもらえればわかると思いますが、
音階は白鍵と黒鍵合わせ、「ド,ド#,レ,レ#,ミ,ファ,ファ#,ソ,ソ#,ラ,ラ#,シ」と半音ずつ上がり、全12音で構成されています。
「ド→ド#」など一つの音階の間隔が半音、「ド→レ」など二つの間隔が全音といい、
「ドレミファソラシド」の場合、ドを基準とし「全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音」という動きとなります。
この動き方をすれば、ド以外のどこから始めてもお馴染みの「ドレミファソラシド」の音に聞こえます。
この動きがメジャースケールです。
スケールは他にも無数に存在しますが、最低でも
・メジャースケール
・ナチュラルマイナースケール(全音→半音→全音→全音→半音→全音→全音)
※メジャースケールを悲しい雰囲気にした感じ
この二つだけでも知っておくと耳コピが楽になります。
また、難しい曲になるにつれてより分かりにくいスケールが出てきますが、全てを覚える必要はないと思います。
メロディー内で一番落ち着く音を見つけ、その基準からこの二つのスケールのどちらかにメロディーが乗っていることが分かります。
もちろんこれ以外のスケールの場合も大いにあり得ますが、基礎としてこの二つのスケールから始めることが無難かなと思います。
以上のことからスケールを見つけ、そのスケールの基準音がキー(主音)となるはずです。
また、そのキーのメインとなるスケールに含まれる黒鍵の数で、楽譜における#や♭の数がわかるかと思います。
コード進行を考える
コードとは、
二つ以上の音のハーモニーです。一般的には3つの和音ですね。
最もメジャーなコードが「ド、ミ、ソ」で構成される”C”コードです。
コード進行とは、
キーとなるコードからの動きのことです。
先程のキーもこのコード進行から見つけ出すことは可能ですが、初心者の方には和音を聴き取ることが難しいかもしれません。
耳コピのコツとしては、最初に和音の一番高い音と低い音を聴き出す。そしてそこから肉付けするように音を足してコードを完成させます。
では、初歩的なコード進行を解説します。
先程見つけたスケール上には「ダイアトニックコード」と呼ばれる、そのスケールに沿ったコードが存在します。
Cメジャースケールを例にすると、
「C、Dm、Em、F、G、Am、Bdim」です。ギターをやっている方ならすぐに分かるかと思います。ピアノのみをやっていた方はコードに馴染みがない方もいるかも知れません。
「ド、ミ、ソ」のCコードで言うと、1度(ド)と3度(ミ)と5度(ソ)の音で構成されています。また、3度の音が1度から4半音(半音が4つ)の場所の音であればメジャーコード、3度の音が1度から3半音(半音が3つ)の場所の音であればマイナーコードとなります。
キーとなるコードを「トニック(1度の音 例:C)」、トニックに対して不安そうな雰囲気のコードを「ドミナント(5度の音 例:G)」といいます。
「トニック(落ち着き)→ドミナント(不安)→トニック(落ち着きを取り戻す)」というようなコード進行が基礎となります。以下の動画で動きを聴いてみましょう。
さらにドミナントの補助的な役割である「サブドミナント(4度の音 例:F)」を使い、トニック、ドミナント、サブドミナントの3つのコードだけでも曲ができたりもします。以下の動画で3つのコードの動きを聴いてみましょう。
この3つのコードを軸に色々なコードを盛り込むことにより曲ができます。さらにセブンスやナインスなどのような複雑な音を足せばよりオシャレ感が増します。たとえ不協和音でも、ドミナントの位置で使って最終的にトニックに戻れば曲として成り立ったりします。
以下の動画は先程の3つのコード進行にセブンスなどの音を加えてオシャレにしたものです。
コードに関しては、より複雑なコードになるにつれて、正解はないんじゃないかという持論があります。
厳密に言えば正解はありますが、楽器の数が多くなるにつれてより聴き取りにくくなりますし、楽譜と違うコードを弾いても意外とハマったりもします。
自分好みのアレンジとして楽しくやることが一番だと思います。
さて、これまで解説したことをふわっと知っているだけでも、耳コピ能力はかなりアップするのではないでしょうか。
各楽器を聴き分ける
さて、いよいよ楽器を聴き分けましょう。
何度も言いますが、やり方は自由です。ここでようやく楽器の聴き分けを紹介しますが、場合によっては最初に楽器を聴き分けることもあります。
楽器の種類を大きく分けると以下です。
- リードとなる楽器
- コードを奏でる楽器
- ベースとなる楽器
- リズムとなる楽器
では僕が再現した「あつまれどうぶつの森メインテーマ」で考えてみます。
- リード楽器 → フリューゲルホルン、ウクレレ
- コード楽器 → ギター、ウクレレ
- ベース楽器 → コントラバス
- リズム楽器 → コンガ、シェイカー、タンバリン
という構成になってます。
楽器の種類については聴きまくって覚えるしかないですね…僕自身もこの楽器で合ってるのかなといつも悩んでいますw
また、同じ楽器を使ってるはずなのにDTMに内蔵されている音色と全く違う場合もあります。
違う楽器なのに似ている音色もあったりするので、その場合は違う楽器で代用することもあります。
例えばこちらの動画では、00:12あたりで、謎の金属音が入ってます。
これに近い楽器が見つからなかったため、遠すぎない楽器でエフェクトかけたり、音を重ねたりして再現しました。
また、あつ森の曲で使っているフリューゲルホルンはLogic X proの標準楽器には入っていなかったのでトランペットで代用してます。
楽器を耳コピする順番としては、僕の個人的な感覚ではリズム楽器(打楽器)から耳コピして打ち込んでいくと効率がいいように思います。
次にベース→メロディー→最後にコードという順番でコピーしています。※人によってやりやすさは違うと思います。
メロディーのあとにコードを耳コピしているのは、メロディーの方が聴き取りやすいからです。
コードは和音なのでメロディーより難しく、変なコードを選んでしまうとメロディーと衝突する場合もあります。
まぁ結局作業に決まった順番なく、臨機応変に作業していくことが大切かと思います。
耳コピはインプットとアウトプットが大切
とにかく聴きまくって脳に叩き込み、そして実際に音を出してみる。
いかなる学習でもインプットとアウトプットと言うのは大切ですが、音楽にも同じことが言えますね。
他にもいろいろと演奏してますので、よろしければ聴いてみてください。
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